SEOチェックリスト:確認すべき8項目と無料で進める方法

SEOgrinder 編集部 · 公開日 · 読了時間 約13分

結論: SEOチェックリストとは、サイトを点検するための固定の確認項目の一覧で、効果の大きい順に進めます。最初に見るのは、ページを検索結果から消してしまう原因(クロールのブロック、noindex、誤ったステータスコード)です。そのあとに表示速度、ページ内の基本要素、コンテンツ、技術面、リンクと画像、多言語対応と構造化データ、最後に AI クローラーへの備えを確認します。以下に8つのグループを用意し、項目ごとに「良い状態」の目安を付けました。大半は SEOgrinder で、無料・アカウント登録なしで確認できます。ただし、どんな監査でも順位は保証できません。監査が見つけるのは、順位の妨げになっているミスです。

SEOチェックリストとは?

SEO 監査とは、サイトを既知の要件の一覧と照らし合わせて、体系的に点検することです。その一覧がチェックリストにあたります。確かめたいのは、次の3つの素朴な問いです。検索エンジンはページに到達してインデックスできるか。訪問者は不満なく使えるか。そして、検索エンジンは各ページが何についてのページかを読み取れるか。

監査にできないことも、はっきりさせておきます。監査はキーワード調査ではなく、順位レポートでもなく、成果の約束でもありません。見つかるのは、技術面とページ内の土台にあるミスや抜け漏れです。直したページが実際に上位に表示されるかどうかは、チェックリストの外にある多くの要因で決まり、特定の順位を保証できる人はいません。それでもチェックリストを使う価値はあります。避けられる問題を一つずつ消していけば、成績が振るわないときに、その原因がブロックされたファイルや壊れたリダイレクトではないと言える状態になるからです。

SEOチェックリストはどの順番で進めるべき?

簡単な項目から始めるのではなく、効果の大きい順に進めます。すべてのページに申し分のないタイトルタグを付けても、robots.txt でページがブロックされていれば何も変わりません。おすすめの順番は次のとおりです。

  1. ページは見つけられ、インデックスされるか? クロール、noindex、ステータスコード、サイトマップ。ここで失敗すると、ほかの項目は意味を持ちません。
  2. ページは快適に使えるか? 表示速度と安定性。モバイルとデスクトップの両方で見ます。
  3. ページは何のページかを明確に伝えているか? タイトル、ディスクリプション、canonical、見出し、言語。
  4. インデックスする価値のある内容か? 十分な中身があり、重複がなく、誰がいつ書いたかが分かる。
  5. 土台は安定しているか? HTTPS、圧縮、キャッシュ、セキュリティヘッダー。
  6. リンクと画像は機能しているか? リンク切れ、欠けている alt テキスト、共有用の画像。
  7. 多言語対応と構造化データは正しいか? hreflang、JSON-LD。
  8. AI システムはページに到達して読めるか? AI クローラー向けの規則、JavaScript なしでも読める HTML。

SEOgrinder のレポートも同じ考え方で作られていて、タスク一覧は効果の大きい順に並んでいます。上から順に直していけば、優先度の高いものから片づきます。

SEOチェックリスト:8つのグループ

表はどれも2列で、左が確認項目、右が「良い状態」の目安です。数値は、公開されている出典に書かれているものだけを載せています。

1. クロールとインデックス登録

確認項目「良い状態」の目安
robots.txt/robots.txt がステータス 200 で応答し、本当にブロックしたいものだけをブロックしている。一致する規則のうち最も限定的なものが優先され、Allow と Disallow の限定度が同じなら Allow が優先される(RFC 9309)。アクセス制限の仕組みではなく、行儀のよいボットに立ち入らないよう求めるだけのもの。
noindexインデックスさせないページにだけ付いている。重要なページに noindex を含む robots の指示が付いていない。
サイトマップインデックスさせたいページが載っていて、robots.txt に Sitemap: 行と完全な URL で記載されている。1ファイルあたり最大 50,000 URL、非圧縮で 50 MB まで(sitemaps.org)。
ステータスコード表示できるページは 200 を返す。移転したページは 301 を返し、同等の新しいページを指す。なくなったページは 404 か 410 を返す。
リダイレクトチェーンリダイレクトは1回で最終的なアドレスに着く。Google は標準で最大10回までたどるが、段階が増えるほど時間のむだになる。301 と 308 は強いシグナル、302 と 307 は弱いシグナル(Google)。
ソフト404「見つかりません」と表示するページは、ステータス 404 も返している。200 を返しながらエラーや空のページを表示していると、Search Console にソフト404として報告される。詳しくはソフト404に関する記事を参照。

2. 表示速度

確認項目「良い状態」の目安
LCP(Largest Contentful Paint)2.5 秒以内
INP(Interaction to Next Paint)200 ミリ秒以内。INP は 2024 年 3 月に FID に代わる Core Web Vitals になった。
CLS(Cumulative Layout Shift)0.1 以下
評価の方法ページ読み込みの 75 パーセンタイルで、モバイルとデスクトップを別々に評価する(web.dev)
ラボデータとフィールドデータ両方を見る。ラボ計測(PageSpeed Insights の Lighthouse)はテスト環境で見えたもの、実際の訪問者のデータ(CrUX)は人々が体験したものを示す。

3. Google 上のページ

確認項目「良い状態」の目安
タイトルタグページごとに固有で、そのページの内容を表している。
メタディスクリプションページごとに固有の短い要約があり、人に向けて書かれている。
canonicalインデックスさせたい唯一のアドレスをページが示している。
H11ページに1つが一般的な使い方で、主題を表している。
見出しの順序H1 の下に H2、H2 の下に H3。見出しは文章を構造化するためのもので、文字サイズを変えるためのものではない。
lang 属性<html lang="ja"> がページの言語と一致している。ブラウザーや支援技術の助けになる。Google は言語の判定にこの属性を使わない。
URL の品質読みやすく、変わらないアドレス。不要なパラメーターがない。

4. コンテンツ

確認項目「良い状態」の目安
文字数・語数そのページのテーマの疑問に答えるのに十分な量。決まった最低量があるとは証明されていないので、水増しはしない。
フォーカスキーワードタイトル、H1、冒頭の段落からテーマが明確に分かる。キーワードの繰り返しを増やしても効果はない。読み手のために書く。
重複同じタイトル、ディスクリプション、H1 を持つページがなく、ほぼ同じ内容のページは統合されている。
内容の薄いページほとんど中身のないページは、内容を充実させる、より良いページに統合する、または適切なステータスコードで削除する。
読みやすさ短い段落、平易な言葉、明快な構成。
著者と日付記事に書いた人と日付が示されている。会社概要、お問い合わせ、運営者情報、プライバシーポリシーなど信頼性を示すページがあり、リンクされている。

5. 技術とセキュリティ

確認項目「良い状態」の目安
HTTPSサイト全体が有効な TLS 証明書つきの HTTPS で配信されている。
ページごとに1つのアドレスhttp と https、www あり・なしのどの組み合わせでも、1つのバージョンに集約される。
Mixed Contenthttps のページに http のリソース(画像、スクリプト)が含まれていない。
HTTP/2サーバーが HTTP/2 に対応している。
圧縮HTML、CSS、JavaScript などのテキストファイルが圧縮されて配信される。
キャッシュ静的ファイルにキャッシュヘッダーが付いている。HTML をどのくらいキャッシュさせるかは、意図して決めている。
セキュリティヘッダー使っているサーバーやプラットフォームのドキュメントに沿って設定されている。

6. リンクと画像

確認項目「良い状態」の目安
内部リンク存在しないページ(4xx や 5xx)を指すリンクがなく、リダイレクトを経由しない。最終的なアドレスを直接指す。
見つけやすさ重要なページはどれも内部リンクでたどり着ける。内部リンクが1本もないページは孤立ページで、何クリックも奥にあるページは見つかりにくい。Google は、内容を見つけてもらうための基本として内部リンクを挙げている(AI 機能に関する Google のページ)。
画像すべての画像ファイルが読み込める。
alt テキスト意味のある画像には、短く事実に即した alt テキストがある。装飾だけの画像は alt 属性を空にする。
共有用の画像og:image は https から始まる完全なアドレス。Facebook は 1200 × 630 ピクセル以上、縦横比およそ 1.91 : 1、ファイルサイズ 8 MB 以下を推奨している(Facebook)。設定の詳細はOGPタグに関する記事を参照。

7. 多言語対応と構造化データ

確認項目「良い状態」の目安
hreflang各言語版が自分自身とほかのすべての言語版を示し、https:// を含む完全なアドレスで書かれている。相互リンクは必須で、欠けていると指定が無視されることがある。x-default は、それ以外の言語向けの代替ページを指す。方法は HTML の head、HTTP ヘッダー、サイトマップのどれか1つで足りる。複数を使っても検索では利点がない(Google)。
言語コード有効なコード。ISO 639-1 の言語コードで、必要なら ISO 3166-1 Alpha-2 の地域コードを付ける。
本文の言語本文の言語が、宣言している言語と一致している。
構造化データJSON-LD や Microdata が読み取れる状態で、型が意図したものであり、必須項目が欠けていない。

8. AI 対応

確認項目「良い状態」の目安
AI クローラー向けの規則robots.txt で、ボットごとに意図した判断を示している。OpenAI と Anthropic は、学習用、検索用、ユーザーの依頼による取得用のボットを、それぞれ別に説明している。
JavaScript なしの HTML本文とリンクが、サーバーが返す HTML に入っている。Google は JavaScript を実行するが、Vercel と MERJ による 2024 年の分析では、主要な AI クローラーはどれも実行していなかった(出典)。これは 2024 年時点の状況で、その後は再確認されていない。
llms.txt任意。効果は証明されていない。
Google の AI 機能Google は、AI Overviews(AI による概要)と AI モードに、通常の SEO の基本を超える追加の要件はないとしている。ページがインデックスされていて、スニペット付きで表示できることが条件。

SEOgrinder で SEOチェックリストを短時間で実行する手順

SEOgrinder は無料でアカウント登録も不要で、上の項目の大半を1回の実行でチェックします。スキャン自体はすぐ終わります。修正にかかる時間は、見つかった内容しだいです。

  1. アドレスを入力する。 SEOgrinder を開き、公開されているページのアドレスを入力して分析を始めます。
  2. スコアとタスク一覧を読む。 レポートにはスコアと、効果の大きい順に並んだタスク一覧が出ます。レポートは「速度」「Google 上のページ」「アクセシビリティ」「技術とセキュリティ」「AI 対応」「サイト全体」の6つの領域に分かれています。
  3. 「タスク」タブの先頭から始める。 先頭のタスクから直し、一覧を下へ進みます。重複したタイトル、ほぼ同じ内容のページ、孤立ページのようにサイト全体に関わる指摘については、サイトを巡回して見つかった内容を一覧にします。
  4. 必要な内容を残す。 「レポートを PDF で共有」を使い、ブラウザーの印刷ダイアログで PDF として保存します。クライアントや同僚、開発担当者にレポートを渡せます。
  5. 修正したら再チェックする。 レポートは最大 24 時間キャッシュされます。「再チェック」を押すと新しく実行し直すので、修正が効いたかどうかが分かります。チェック対象のサイトへのアクセスが多くなりすぎないよう、このボタンには回数の制限がかかることがあります。その場合はレポートに表示されます。
  6. 任意:コーディングアシスタントに渡す。 「AI に渡す」を押すと、レポートが Markdown の作業指示書になります。各タスクには、確認できる「完了条件」が付いています。

Google の Search Console を使っているなら、SEOgrinder で Search Console のエクスポートを併せて分析することもできます(API との直接接続は、SEOgrinder を自分のパソコンで動かしている場合にしか使えません)。実際の検索ユーザーが Google でどのようにページを見つけ、クリックしているかを加えて見られます。

ここで限界も正直に述べておきます。SEOgrinder が確認するのは技術的な土台です。順位は追跡しませんし、ChatGPT、Gemini、Perplexity があなたのブランドを挙げるかどうかも測りません。そのためのサービスはありますが、別の仕事です。

SEO 監査はどのくらいの頻度で行うべき?

理想的な間隔が証明されているわけではありません。実務で使いやすい目安は次のとおりです。

  • フルチェック: ローンチ、リニューアル、サイト移転、CMS やホスティングの変更のあと。
  • 簡易チェック: テンプレート、robots.txt、リダイレクト、サイトマップを変更したとき。
  • 定期的な確認: Search Console を見る。時間がたってから出てくる問題が分かります。

よくある間違い

  • 一度にすべて直そうとする。 50 項目の一覧は計画ではありません。上位3つを選んで直し、再チェックして、また繰り返します。
  • 効果より手間のかからなさを優先する。 メタディスクリプションを100件書き換えるのは簡単ですが、ブロックされたディレクトリのほうがずっと重要です。
  • 総合スコアだけを見る。 スコアは要約にすぎず、何をすべきかはタスクが教えてくれます。同じスコアのサイトでも、抱えている問題はまったく違うことがあります。
  • 再チェックを省く。 確認していない修正は推測にすぎません。もう一度チェックしてください。
  • チェックリストを順位の約束と考える。 チェックリストは障害物を取り除くものです。需要も、権威も、良いコンテンツも作ってはくれません。
  • トップページしか見ない。 テンプレートは繰り返し使われます。壊れたテンプレートが1つあれば、何百ものページが壊れます。
  • うっかりブロックする。 テスト環境からコピーした、すべてを拒否する robots.txt は、サイト全体を見えなくしてしまう典型的な原因です。

よくある質問

SEOチェックリストだけで順位は上がりますか?

いいえ。チェックリストが見つけるのは、避けられるミスです。順位はコンテンツ、競合、そのほか多くの要因で決まり、特定の順位を保証できる人はいません。

SEO 監査にはどのくらい時間がかかりますか?

時間の大半はスキャンではなく、タスクを片づける作業にかかります。所要時間は、見つかった内容とサイトの規模しだいです。

有料のツールは必要ですか?

このページで扱う確認には必要ありません。SEOgrinder は無料で、アカウント登録も不要です。Search Console と PageSpeed Insights を併用すると補い合えます。

どの項目がいちばん重要ですか?

グループ1の、クロールとインデックス登録です。検索エンジンがページに到達できない、あるいはインデックスできないなら、一覧のほかの項目は役に立ちません。

チェックリストは AI 検索にも対応していますか?

技術的な土台、つまり AI システムがページに到達して読めるかどうかは確認できます。AI アシスタントがあなたのサイトを挙げるかどうかまでは分かりません。Google は、AI Overviews のために通常の SEO の基本以外の追加手順は必要ないとしています。

次の一歩

SEOgrinder で、自分のサイトの無料スキャンを実行してください。一覧の上位3つのタスクを直したら、「再チェック」を押します。そのあと、次の3つで同じことを繰り返しましょう。個別のテーマは、ソフト404の記事、OGPタグの記事、AI Overviews と AI モードの記事で詳しく解説しています。修正をAIコーディングエージェントに任せたいときは、安全な進め方の記事が参考になります。

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