AI 生成コンテンツにペナルティはある?Google のスパムポリシーの中身

SEOgrinder 編集部 · 公開日 · 読了時間 約14分

結論: Google は、AI を適切に使うことはガイドラインに反しないとしています。ですから、AI 生成コンテンツは、機械が書いたというだけでペナルティを受けるわけではありません。スパムポリシーが対象にするのは、検索順位の操作を主な目的として作られたページで、その作り方は問われません。例の1つとして、ユーザーへの付加価値のないまま、AI ツールで大量のページを生成することが挙がっています。判断の基準は、ツールではなく、目的と、読者にとっての価値です。

以下で引用している Google のページは、2026年11月4日に読みました。文が Google ではなく私たちの解釈である場合は、そう書いています。

AI 生成コンテンツは Google のルールで禁止されている?

禁止されていません。Google は、2023年2月のAI 生成コンテンツについての投稿と FAQで、こう答えています。“Appropriate use of AI or automation is not against our guidelines.”(AI や自動化を適切に使うことは、ガイドラインに反しません)。続く1文が、境界を定めています。「適切」とは、AI を主に検索順位の操作のためにコンテンツの生成に使わないことで、それは Google のスパムに関するポリシーに違反する、ということです。

同じ FAQ は、順位についての疑問にも答えています。“Using AI doesn't give content any special gains. It's just content.”(AI を使っても、コンテンツが特別に有利になるわけではありません。ただのコンテンツです)。有用で、役に立ち、独自性のあるコンテンツなら、検索で良い結果を出す可能性があり、そうでなければ出さない可能性があります。Google は、人間が大量に作った文章の波が過去にあったことと比べています。作り手の種類を禁止するのではなく、品質を評価するようにシステムを改善した、というのが Google の説明です。

2024年3月には、新しいポリシーが加わりました。Google は、コアアップデートと新しいスパムポリシーについての投稿で、これによってスパムの観点での AI コンテンツの見方が変わるのかと、自問しています。その答えは、生成 AI を含む自動化は、主な目的が検索結果の順位操作であればスパムである、というのが長年のポリシーであり、更新されたポリシーも「以前のポリシーと同じ精神」(“in the same spirit of our previous policy”)にある、というものです。変わったのは、より巧妙な大量のコンテンツ作成の手法に対応するために、ポリシーが拡張されたことです。そうした手法では、品質の低いコンテンツが完全に自動化だけで作られたのかどうかが、必ずしも明確ではありません。

スパムポリシーは AI 生成コンテンツについて何と言っている?

規則は、Google のスパムに関するポリシーの中にあり、scaled content abuse(コンテンツの大量生成による不正)という名前が付いています。“Scaled content abuse is when many pages are generated for the primary purpose of manipulating search rankings and not helping users.”(Scaled content abuse とは、ユーザーの役に立つことではなく、検索順位の操作を主な目的として、多数のページが生成されることです)。このポリシーは、不正は通常、オリジナリティがなく価値のほとんどない大量のコンテンツに関するもので、それは「作り方を問わない」(“no matter how it's created”)と付け加えています。例として、次のものが挙がっています。

  • 生成 AI ツールやそれに似たツールを使って、ユーザーへの付加価値のないまま、多数のページを生成する
  • フィード、検索結果、そのほかのコンテンツをかき集めて多数のページを作る。類義語への置き換えや翻訳を含み、ほとんど価値が提供されないもの
  • 付加価値なしに、異なるページのコンテンツをつなぎ合わせたり、組み合わせたりする
  • コンテンツが大量に作られていることを隠す目的で、複数のサイトを作る
  • 読者にはほとんど意味が通らないが、検索キーワードは含んでいる多数のページを作る

この文言から、3つのことが導かれます。1つ目は、判断の基準が主な目的であることです。人の役に立つことではなく、順位を操作することです。2つ目は、この規則が機械を対象にしていないことです。2024年3月の投稿には、Google は、コンテンツが自動化によって作られたか、人の手によるか、人と自動化の組み合わせかを問わず、対応できると書かれています(“no matter whether content is produced through automation, human efforts, or some combination of human and automated processes”)。人間が書いたコンテンツファームも、この規則の対象です。3つ目は、定義に「多数のページ」(“many pages”)とあっても、数字は示されておらず、ポリシーも AI が書いたテキストの割合を挙げていないことです。

ルールに違反したサイトはどうなる?

スパムポリシーは、結果をはっきり述べています。“Sites that violate our policies may rank lower in results or not appear in results at all.”(ポリシーに違反したサイトは、検索結果での順位が下がったり、まったく表示されなくなったりすることがあります)。Google は、自動化されたシステムと、必要に応じた人による審査で違反を検出し、審査の結果、手動による対策が取られることがあります。FAQ では、Google がシステムの1つの名前を挙げています。SpamBrain は、パターンとシグナルを分析してスパムコンテンツを特定し、それは「どのように作られていても」(“however it is produced”)対象になります。

目に見えるのは、手動による対策の場合だけです。「手動による対策」レポートのヘルプページによると、Google は、このレポートと Search Console のメッセージで知らせてくれます。一覧にある対策 “Major spam problems” は、積極的なスパム手法の例として、scaled content abuse をクローキングと並べて挙げています。回復の手順は、“Fix the issue on all affected pages”(影響のあるすべてのページで問題を修正する)です。そのあと再審査をリクエストし、削除した悪いコンテンツと、追加した良いコンテンツの例を示します。審査には数日から数週間かかることがあると、Google は述べています。

レポートが空なのにトラフィックが落ちたとき、私たちが読んだページには、自動化されたシステムによるスパムでの順位低下を裏付けるテストは書かれていません。代わりに、有用なコンテンツのページは、分析を勧めています。どのページが、どの検索で落ちたかを調べ、それを次の節の質問に照らして考える方法です。

すでに持っている質の低いページについては、スパムポリシーが「検索から除外する」(“exclude it from Search”)よう述べ、Google の共有する内容の制御のページにリンクしています。そこには、質の低いコンテンツのインデックス登録を許可すると、サイトの順位に悪影響が出ることがある(“may have a negative effect on your site's ranking”)と書かれています。コンテンツを削除するのが、検索から遠ざける最善の方法で、ページは、ほかの選択肢の1つとして noindex ルールを挙げています。私たちの解釈では、ページごとに、改善するか、削除するか、除外するかを決めることになります。

AI 生成コンテンツはどれだけあると多すぎる?

Google は、数字を示していません。この記事のために読んだ Google のページ(スパムポリシー、有用なコンテンツのページ、生成 AI についてのガイダンス、2023年の投稿、2024年の投稿、「手動による対策」レポート、共有する内容の制御のページ)のどれにも、パーセンテージも、AI が書いたテキストの割合も書かれていません。「AI は X パーセントまでなら安全」という形の規則は、Google から出たものではありません。

Google が代わりに示しているのは、問いです。有用なコンテンツのページは、警告のサインを挙げており、そのうちのいくつか、またはすべてに「はい」と答えるなら、それは「コンテンツの作り方を見直すべきという警告のサイン」(“a warning sign that you should reevaluate how you're creating content”)だとされています。

  • 「多くのトピックのコンテンツを作るために、大規模な自動化を使っていますか?」(“Are you using extensive automation to produce content on many topics?”)
  • 「検索結果で成果が出るものもあるだろうと期待して、多くのさまざまなトピックについて、大量のコンテンツを作っていますか?」(“Are you producing lots of content on many different topics in hopes that some of it might perform well in search results?”)
  • 「付加価値をあまり加えずに、ほかの人が言っていることを主に要約していますか?」(“Are you mainly summarizing what others have to say without adding much value?”)

その反対側にあるのは、たとえば次のような問いです。“Does the content provide original information, reporting, research, or analysis?”(そのコンテンツは、独自の情報、報道、調査、分析を提供していますか?)、そして “Does the content provide substantial value when compared to other pages in search results?”(検索結果のほかのページと比べて、そのコンテンツは十分な価値を提供していますか?)。さらに、Google が好むと聞いたから特定の文字数に合わせて書いているのか、とも問い、括弧書きでこう答えています。“No, we don't.”(いいえ、好みません)。

同じページは、検索品質評価者(search quality rater)がメインコンテンツをどう評価するかも説明しています。基準の1つは労力で、“using generative AI to produce large amounts of text without manual oversight or curation represents little to no effort”(人による監督や選別なしに、生成 AI で大量のテキストを作ることは、ほとんど、あるいはまったく労力を表していない)とされています。Google はまた、評価者のデータは「ランキング アルゴリズムで直接使われてはいない」(“is not used directly in our ranking algorithms”)と述べています。評価者は、Google が自社のシステムが機能しているかを確かめるのを助けています。私たちの解釈では、この文が示しているのは、Google が質の低いコンテンツをどう見ているかであって、個々のページがどう採点されるかではありません。

AI 生成コンテンツを公開する前に、Google は何を求めている?

Google の生成 AI コンテンツについてのガイダンスは、推奨する使い方を1つ挙げています。“Generative AI can be particularly useful when researching a topic, and to add structure to original content.”(生成 AI は、トピックの調査や、オリジナルのコンテンツに構成を加えるのに、とくに役立ちます)。一方で、作業も求めています。“It is critical to manually factcheck and review all AI-generated content for accuracy and trustworthiness before publishing.”(公開前に、AI が生成したすべてのコンテンツの正確さと信頼性を、手作業でファクトチェックし、レビューすることが重要です)。このレビューは、メタデータにも及びます。title 要素、メタディスクリプション、構造化データ、alt テキストは、検索結果に表示されることがあるからです。

さらに2点が、人に関わるものです。Google は、読者が期待する場所には正確な著者名を付けることを勧め、欺瞞を警告しています。AI が生成した顔写真、でっち上げた名前、虚偽の資格を使って、人間の専門家が書いたように見せるコンテンツは、“a form of deception”(欺瞞の一種)です。そして開示については、Google は規則ではなく推奨の形で述べています。「コンテンツがどのように作られたかについての情報を、読者にとって意味のある形で加えることを検討してください」(“consider adding information on how your content was created in a way that makes sense for your audience”)。FAQ では、AI や自動化の開示は、コンテンツがどのように作られたのか誰かが疑問に思うかもしれない場面で役に立つとされています。

SEOgrinder が確認すること、確認しないこと

SEOgrinder は私たちのツールで、私たちが開発しています。文章を AI が書いたかどうかは調べません。そのようなチェックは、SEOgrinder にはありません。見せられるのは、Google の問いが指すシグナルです。

  • 「著者の記載がありません」と「ページに日付がありません」は、記事のようなページに表示されます。著者がない場合は「ご参考」の下のヒントとして、日付がない場合はタスクとして出ます。ページに著者名がない、または公開日も更新日も表示されていない場合が対象です。
  • サイトの巡回では、内容の薄いページを一覧にします。記事、そして Search Console のデータがあれば、すでに表示回数のあるページのうち、メインコンテンツが300語未満のものです。この300は SEOgrinder 独自のしきい値で、Google は文字数を示していません。
  • 同じ巡回で、ほぼ同一のページの組も報告します。基準は80%以上の重なりで、5語の並びで比較します。

あなたのサイトに手動による対策があるかどうかは、SEOgrinder には分かりません。それを示すのは、Search Console の「手動による対策」レポートです。SEOgrinder は順位も測定せず、順位を約束することもありません。

よくある間違い

  • 「禁止されていない」を「どれだけ量があっても安全」と読む。 ポリシーの焦点は、付加価値のない多数のページです。
  • AI の出力を読まずに公開する。 Google はこの確認を重要としており、title、ディスクリプション、alt テキストも含まれます。
  • パーセンテージを探す。 私たちが読んだどのページにも、書かれていません。
  • 著者をでっち上げる。 でっち上げた名前や顔写真を、Google は欺瞞と呼んでいます。
  • 評価者のガイドラインを、ランキングの計算式と考える。 評価者のデータはランキングで直接使われていないと、Google は述べています。
  • SEOgrinder の300語を、Google の基準だと考える。 これは、よく見直すための目印であって、規則ではありません。

よくある質問

Google は、文章が AI によって書かれたかどうかを見分けられますか?

私たちが読んだページに、AI の文章を検出していると Google が述べている箇所はありません。書かれているのは、システムがパターンとシグナルを分析して、どのように作られていてもスパムコンテンツを特定する、ということです。ポリシーは、自動化、人間、その両方のどれがコンテンツを作ったかを問わず適用されます。ですから Google がページに向ける問いは、そのページの目的と価値です。

AI 生成コンテンツは、SEO に悪いのでしょうか?

それ自体は悪くありません。Google は、AI を使ってもコンテンツが特別に有利になるわけではなく、有用で役に立つ独自のコンテンツなら良い結果を出す可能性があると述べています。害になるのは、Google がスパムや価値の乏しいものとして挙げているコンテンツです。順位を操作するために作られた、多数のページです。

AI 生成コンテンツには、表示が必要ですか?

検索に関するガイダンスに、そのような規則はありません。Google は、読者が当然期待する場面では、コンテンツがどのように作られたかについての注記を検討するよう勧めています。オンラインショップについては、Google Merchant Center に、AI 生成コンテンツに関する別のポリシーがあります。

このポリシーは、人間が書いたテキストにも適用されますか?

はい。scaled content abuse は、目的と価値の欠如によって定義されており、「作り方を問いません」(“no matter how it's created”)。

次の一歩

いちばん弱い5ページを選び、それぞれに Google の問いを当ててください。ほかのページを要約するだけでは得られないものを、そのページは加えているか。事実を、人が確認したか。そのあと、SEOgrinder でサイトの無料スキャンを実行して、著者や日付のないページ、内容が薄いページ、ほぼ重複しているページを確認します。サイト全体の技術面の点検は、SEOチェックリストの記事が手がかりになります。

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